中医学、漢方の治療は体質や体調をもとにして薬を選びます。
数ヶ月単位で治療をするので、考え方としては体質改善法の一つとして行うことができます。
月経困難症は西洋医学的には鎮痛薬やピルの使用が一般的。ここで視点をかえ、東洋医学的に自分の体調をチェックしてみましょう。
症状 |
陰虚タイプ |
陽虚タイプ |
痰湿タイプ |
鬱結タイプ |
お血タイプ |
月経周期が短い |
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月経周期が長い |
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月経が不規則 |
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ストレスで症状が強くなる |
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子宮筋腫や内膜症がある |
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骨盤腔内の手術を |
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肩こりがある |
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経血が多い |
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経血が濃く、粘性 |
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経血が薄い |
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手足が冷える |
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月経前の胸や |
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月経前にイライラする |
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耳鳴り |
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疲れやすい |
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胃もたれ・胸焼け |
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低体温気味 |
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下痢をする |
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不眠 |
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喉の違和感 |
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肩こり |
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眩暈 |
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手足が重だるい |
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頻尿 |
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手先足先の冷え |
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下半身の冷え・痛み |
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足腰のだるさ |
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むくみがある |
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火照りや喉の渇きがある |
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陰虚、陽虚タイプは体力のないタイプで体力の底上げが必要です。また年齢を経ると陰虚になる人がいます。痰湿タイプが多いのは食べ過ぎの場合がおおいので食に気を配り、漢方も身体の不要な水分を減らすものをえらびます。鬱結が多い人はストレスを抱えた人に多いので“肝”の気を整える者を配慮します。?血タイプは血の流れをよくするものを選びます。正確にはこれにいくつかの所見を加えて判断します。
漢方では食も大事です。ファーストフードやソフトドリンク、御菓子などの嗜好品(アルコールも含みます)を控え、バランスのとれた食事(できれば和食中心)を心懸けましょう。
症状 |
陰虚タイプ |
陽虚タイプ |
痰湿タイプ |
鬱結タイプ |
お血タイプ |
代表的な漢方薬 |
六味丸 |
八味丸 |
二陳湯 |
加味逍遥散 |
桂枝茯苓丸 |