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不眠症
不眠症とは睡眠障害の一つです。
「寝つけない」「夜中によく目が覚める」「熟睡できない」「早朝に目が覚める」など症状があります。
原因は?
- ❶不摂生による不眠:夜更かし、運動不足など
- ❷心理的な不眠:心配事や心理的ストレス、緊張など
- ❸薬理的な不眠:嗜好品や各種薬物
- ❹身体疾患による不眠:病気の症状(かゆみ、吐き気、頭痛など)に伴って起こったもの。
- ❺精神疾患に伴う不眠:うつ病、神経症、認知症などでおこるもの
治療法は?
睡眠記録などをつけて睡眠に関わる習慣を把握、改善する。原因を特定する。食生活・運動習慣などの改善する。アロマ・ヨーガ・などストレスマネジメントにとりくむ。漢方薬・睡眠薬・抗不安薬など薬物療法などです。
めまい
女性に多いめまい。
原因は?
- ❶耳が原因のめまい:最もポピュラーな原因です。急に頭をうごがしたり、車やエレベーターに乗ってうごいているときなどにおきます。難聴が合併することもあります。
- ❷小脳が原因のめまい:バランスをとる機能で重要な小脳の力が落ちて起こるめまいです。年をとると増えてきます。
- ❸大脳が原因のめまい:難治性のめまいです。子供の頃から車酔いをしやすかったり、光や音に敏感んだったり、頭痛もちだったりします。
- ❹ストレスが原因のめまい:めまい以外の体の症状がみられ、ストレスでめまいが変化します。
- ❺精神疾患に伴う不眠:うつ病、神経症、認知症などでおこるもの
治療法は?
原因にあわせての服薬、バランスをとる練習、自律神経機能を整えるための工夫(呼吸法や日常生活の工夫)、ストレスマネージメントなどです。
★原因の特定がとても大事ですので、めまいがあればまずは耳鼻科への受診を勧めます。
線維筋痛症
慢性にからだの痛みを感じる慢性痛症のひとつ
それはどんな疾患でしょう
痛みで日常生活が困難になる病気です。重症化すると、ちょっとした刺激、たとえば爪や髪への刺激、温度・湿度の変化、音などで激痛がはしり、自力での生活は困難になります。
その痛みは軽度のものから激痛まであり、天候によって痛みの強さが変わったりします。また、痛みの部位は全身だったり一部分だったり、移動したりすることもあります。
原因は?
慢性の痛みを訴える病状では脳の反応が痛みに敏感になっていたり、痛みをおさえるシステムが弱くなっていたり、また、健康な人にくらべ脳の働きが安静にしていると余計痛みを感じやすくなるようになってることがわかってきました。
治療法は?
- ❶お薬(一例):ノイロトロピン・リリカ(プレガバリン)・抗鬱剤・抗痙攣剤・抗てんかん薬など。
- ❷日常生活の改善:過活動・不動の改善・適度な運動・バランスのとれた食生活
- ❸その他:認知療法や認知行動療法・臨床動作法 ・リラクセーション法
うつ病
それはどんな疾患でしょう
眠れない、食欲がない、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが続いている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態です。脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまいます。そのため普段なら乗り越えられるストレスも、よりつらく感じられるという、悪循環が起きてきます。
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない・抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力集中力が落ちる・死にたくなる
原因は?
はっきりした原因はまだよくわかっていませんが、脳で働く神経の伝達物質の働きが悪くなるのと同時に、ストレスやからだの病気、環境の変化など、さまざまな要因が重なって発病すると考えられています。大切なことは、うつ病はただ1つの原因のみで発病するのではないということです。
治療法は?
- ❶改めて体調全般をチェック:身体疾患や薬剤がうつ状態の原因であったり、うつ状態に影響を与えていたりしないか検討します。もし可能性があれば、身体疾患の治療や薬剤の中止あるいは変更を考慮します。
- ❷お薬:必要であれば、抗鬱薬・抗不安薬・睡眠薬・漢方薬・ビタミン剤などの処方をします。
- ❸日常生活:食生活・睡眠・生活リズムなどは自分で工夫できる要素として捉えて症状が改善するように工夫をしていきます。
- ❹環境:マンパワー・社会環境など含め症状の改善の助けになるものを探します。
- ❺心理療法:カウンセリングを受けたり、セルフコントロールのトレーニングを通して「うつ」に立ち向かえる自分をつくります。
パニック障害
それはどんな疾患でしょう
パニック障害には特徴的な3大症状、「パニック発作」「予期不安 」「広場恐怖」があります。中でもパニック発作は必須症状であり、予期不安、広場恐怖はそれに伴って生じた不安症状といえます。そして広場恐怖によるQOLの低下が、この障害のもうひとつの特徴です。
原因は?
はっきりとした事はわかっていませんがパニック障害では、大脳辺縁系にある扁桃体を中心とした「恐怖神経回路」の過活動があるとする有力な仮説があります。また、発症前1年間に過剰なストレスを受けている事が多いとの報告もあります。
このように生理的な部分、環境的な部分など原因は一つには特定されていません。
治療法は?
- ❶薬物療法(一例):ベンゾジアゼピン系・SSRI
- ❷心理療法・リラクセーション法:動作法・ヨーガ・呼吸法・アレクサンダーテクニーク・認知行動療法・エクスポージャー法
- ❸日常生活での工夫:環境調整・食生活改善
更年期障害
それはどんな疾患でしょう
一般に12ヵ月以上月経が来ないと閉経としています。日本人の閉経の平均は50歳ですが。その前後数年にはホルモンの大きな変化がみられ、それに伴って様々な症状(不定愁訴)と閉経後の体の変化が出現します。
一般的な「更年期障害」の症状は大きく分けて3つに分類されます。
- ❶自律神経失調症状:のぼせ、汗、寒気、冷え症、動悸、胸痛、息苦しさ、疲れやすい、頭痛、肩こり、めまい
- ❷精神症状:イライラや怒りっぽいなどの情緒不安定、抑うつ気分
- ❸その他の症状:腰痛や関節痛、食欲不振、皮膚の乾燥感やかゆみ、頻尿、外陰部の不快感
これに加えて「更年期」の後半、閉経後ではその後のQOLに大きく影響する問題があります。それは - ❹健康寿命に関わるもの:血中のコレステロールや中性脂肪の増加、血圧の上昇、骨量の減少。
です
治療法は?
- ❶HRT(ホルモン補充療法)
- ❷漢方薬・食生活の改善
- ❸生活習慣の改善・運動習慣をつける
- ❹サプリメントなどを使う(腸内細菌の改善・エクオール補充)
❶〜❸の更年期の症状の改善には多かれ少なかれ生活の改善や工夫を一緒にすることが重要です。
その結果として❹が改善します。結果、その後の人生は想像以上に楽しく充実したものにできるのではないでしょうか。
月経前症候群(PMS/PMDD)
それはどんな疾患でしょう
月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。
- ●精神神経症状:情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害
- ●自律神経症状:のぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感
- ●身体的症状:腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。
原因は?
月経前の脳内ホルモン(アロプレグネノロン)の変化や、卵巣から出るホルモン、エストロゲンとプロゲステロンの分泌の変化が脳内のホルモンや神経伝達物質に影響をあたえることが月経前症候群の原因と考えられています。しかし、脳内ホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受けるため、月経前症候群は女性ホルモンの低下だけが原因ではなく多くの要因から起こるといわれています。
治療法は?
- ❶お薬:低用量ピル・対症療法(鎮痛薬・利尿薬・抗不安薬・睡眠薬)・漢方薬
- ❷生活改善:食事の改善(和食が基本・マクロビオティックの知識も入れて)・運動習慣(日常に取り入れられる何かを)・睡眠習慣
- ❸そのほか・・・ストレスマネージメント(カウンセリング・サウンドヒーリング・ヨーガ・動作法・アロマセラピー・アレクサンダーテクニーク)
月経困難症
それはどんな疾患でしょう
月経の期間、月経痛や不快な症状で日常生活に支障をきたす状態をいいます。
毎月のことですから、月経痛のひどい人にとっては月経自体が恐怖であり精神的にも大きなストレスとなります。
働く女性の月経痛の程度(2004)
「かなりひどい(薬を服用しても会社を休むほど)」 2.8 %
「ひどい(薬を服用すれば仕事ができる程度)」25.8 %
「月経痛はあるが我慢できる程度」 47.9 %で、
「月経痛は感じない」は 21.6 %
[女性労働協会調査より]
原因は?
器質的月経困難症:子宮 子宮筋腫、子宮内膜症や骨盤内の炎症が原因のもの。
機能的月経困難症:はっきりと原因になる疾患が確認できないもの。10代、20代に多い。
治療法は?
器質的月経困難症は基礎疾患疾患(子宮筋腫・子宮内膜症)の治療が基本になります。
機能的月経困難症の治療は漢方や、ピル、食生活や運動不足解消など、生活習慣もふくめたケアを基本におきます。
無月経
無月経とは文字どおり「月経があるべき年齢の女性に月経がない状態」をいいます。
無月経には18歳を過ぎても月経が一度もない①「原発性無月経」と一度は月経があり、その後、月経が三ヶ月以上停止し②「続発性無月経」のふたつがあります。
原因は?
- ❶「原発性無月経」の場合は視床下部・下垂体・卵巣・子宮の機能にもともと問題がある可能性があります。
- ❷「続発性無月経」の場合も視床下部・下垂体・卵巣・子宮の機能に問題が生じている場合がありますが、それが後天的に、例えば「過剰な運動」「体重減少」「ホルモン分泌の異常」「大量出血によるホルモンの障害」などによって起きている場合があります。
治療法は?
原因によっての対応となります。正しい診断が重要になります。
月経不順
月経周期や期間は人それぞれ。医療の領域では周期は25~38日間、期間が3日〜8日のものは正常な月経と考えますのでこれ以外の場合を「月経不順」と考えます。
原因は?
排卵の周期がうまくいってないときに月経不順はおきますので、排卵を障害する原因が月経不順の原因といっていいでしょう。
治療法は?
月経不順だけでは特に治療を必要としないこともあります。
ただし、妊娠したい方、将来、妊娠を望んでいる方は一度、医療機関に相談されることをオススメします。
不妊症・・・サポート
日本産婦人科学会では妊娠を望む健康な男女が避妊をしていないにもかかわらず、1年経過しても妊娠しない場合を不妊症と定義しています。
実は私たち(mio)は不妊症を「病気」とは捉えていません。
それはなぜか。
「不妊症」で悩んでいらっしゃる人たちの多くは「身体的にも精神的にも健康」で「仲の良いご夫婦」であり「社会人としてもりっぱな」方がほとんどです。
その素敵なご夫婦が「赤ちゃんが欲しい」という「夢」をかなえたいと思う。
そのために医療に相談にくる・・・その時に「不妊治療」は始まります。
ですから「不妊症」は病気ではなく「夢」をもとめている人たちに医療で便宜上つける名前「不妊治療」とは「夢を叶えるお手伝い」に他ありません。
ですが、だからといって「不妊治療」のために通院しているご夫婦が「つらくない」とか「気楽」ではないこともわかっています。むしろ精神的にも身体的にもストレスはかなりかかります。
私は、「不妊治療」の最前線にいて、多くの「不妊治療」をうけておられるかたに関わってきました。その経験からMioでは「不妊治療」に通院されている方の体調や治療の相談・コンディショニング(食生活・生活習慣・運動など)のお手伝をしようと考え診療を行っています。